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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 サムエル記下13章

聖書日課 サムエル記下13章(新共同訳 旧約pp.498-501)

ダビデの子アムノン」が、腹違いの「美しい妹」タマルに恋焦がれ(1節)、「病を装っ」て彼女を部屋に呼び入れて(6節、8節)、彼女を「力づくで辱め」た(14節)。「タマルは灰を頭にかぶり、まとっていた上着を引き裂き、手を頭に当てて嘆きの叫びをあげながら」帰って行った(19節)。

 これはダビデ家に起こった悲劇である。

ダビデ王は事の一部始終を聞き、激しく怒った」(21節)。しかし、タマルの実の兄「アブサロムはアムノンに対して、いいとも悪いとも一切語ら」ず、彼女を自分の家に置いた(20節)。そして、こう書き記されている。

「アブサロムはアムノンに対して、いいとも悪いとも一切語らなかった。妹タマルを辱められ、アブサロムはアムノンを憎悪した」(22節)。

 激しい怒りであれば、発散されればやがて静まることだろう。しかし、心の奥に秘められた怒りは、一層根深い「憎悪」となって、激しい復讐の炎と化す危険性がある。そして、その炎は、やがてより大きな悲劇をもたらすことになってしまった。

 それから「二年」後、アブサロムは祝宴を催し、「王子全員を招待し」た(23節)。勿論、義理の兄アムノンも招かれた(27節)。そこで、「アブサロムは自分の従者たちに命じて言った」

「いいか。アムノンが酒に酔って上機嫌になったとき、わたしがアムノンを討てと命じたら、アムノンを殺せ。恐れるな。これはわたしが命令するのだ。勇気を持て。勇敢な者となれ」(28節)。

 こうして、アムノンは死んだ(29節)。一つの悲劇がもう一つの悲劇を生み出す。罪が怒りを生み出し、怒りが憎悪を生み出し、憎悪がより大きな罪の悲劇を生み出す。やられたらやり返すという復讐戦、それは、罪に縛られた人間の悲しく恐ろしい現実と言えるだろう。

 それにしても、主なる神の祝福を受けて偉大な王となったダビデの家に、どうしてこのような悲劇が起こったのだろうか? 或る人は、これを、ダビデ王が犯した罪の影響と考えるかも知れない。一つ言えるのは、この時ダビデの家には、主なる神を畏れ敬う信仰が浸透していなかった、いや見失われかけていたということである。

 いずれにせよ、最も大切なことは、家庭に教会に、そして社会に、主なる神の臨在と主なる神への信頼が溢れていることである。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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