聖書日課 サムエル記下7章(新共同訳 旧約pp.488-490)
全イスラエルの王となったダビデは、「周囲の敵をすべて退け」、「安らぎ」の中で立派な王宮に住むようになっていた(1節)。そのような折、ダビデは「預言者ナタン」に次のように申し出た。
「見なさい。わたしはレバノン杉の家に住んでいるが、神の箱は天幕を張った中に置いたままだ」(2節)。
ダビデは、自分が立派な王宮に住んでいるのに、神の箱は今も幕屋の中に置かれていることに心苦しさを感じたようである。
その夜、預言者ナタンにダビデに対する「主の言葉」が「臨んだ」。
「主はあなたに告げる。主があなたのために家を興す。あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。この者がわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに堅く据える」(11~13節)。
「あなたの家、あなたの王国は、あなたの行く手にとこしえに続き、あなたの王座はとこしえに堅く据えられる」(16節)。
これは、主なる神がダビデとその子孫に与えられた約束の言葉である。主なる神は、主のために立派な神殿を建てたいと願うダビデの主への愛と信仰を喜ばれ、彼の家と王国を「とこしえに」「揺るぎないもの」とし、ダビデの「王座をとこしえに固く据える」と約束して下さった。ここには、主なる神とダビデの美しい愛と信頼の交わりの姿が描かれている。そして、主なる神は、私達の愛と信頼を心から喜ばれ、私達の思いを遥かに超えて大きな恵みと祝福を下さる方である。
しかし、私達はここで、この時与えられた約束がダビデとその家だけの祝福に留まるものではないことを覚えたい。このダビデの子孫の中から、真の王であり救い主である主イエス・キリストがお生まれになった。イエス・キリストこそ、文字通り、私達全ての者にとっての救いであり、希望の王なる方である。その意味で、ダビデに与えられた約束は、全世界・全被造物の救いと祝福のための約束でもある。
だから、私達もダビデと共にこう祈りたいと思う。
「どうか今、僕の家を祝福し、とこしえに御前に永らえさせてください。主なる神よ、あなたが御言葉を賜れば、その祝福によって僕の家はとこしえに祝福されます」(29節)。
西原新生バプテスト教会
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