聖書日課 申命記15章(新共同訳 旧約pp.304-306)
1週間の7日目が〈安息日〉であったように、「七年目」の年は〈安息年〉と呼ばれた。主なる神は、イスラエルの民に「七年目ごとに負債を免除しなさい」と命じられた(1節)。それは金銭的な負債だけでなく、罪という負債を赦すことも意味した。
そのようなことをしたら、お金を貸した方が損をするではないかと思われるかも知れない。だから、私達はなかなか人を赦せない。しかし、「主の御声に従い」、この戒めを「忠実に守」るならば(5節)、主なる神は「必ずあなたを祝福される」(4節)。その時、「多くの国民に貸すようになるが、借りることはな」くなり、「多くの国民を支配するようになるが、支配されることはな」くなる(6節)。
そもそもイスラエルの民自身もかつてエジプトで奴隷だった。そのような過去の自分の姿を忘れ、高ぶった思いを持っていると、赦しは難しいものに思われる。だから、主なる神はこう言われた。
「エジプトの国で奴隷であったあなたを、あなたの神、主が救い出されたことを思い起こしなさい。それゆえ、わたしは今日、このことを命じるのである」(15節)。
新約の私達も同じである。私達はかつて罪の奴隷だった。しかし、イエス・キリストが私達を贖い出して下さった。このことを忘れてはならない。それ故、主なる神は、私達にも人を赦すことを命じられる。
「怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで怒ったままでいてはいけません」(エフェソの信徒への手紙4章26節)。
西原新生バプテスト教会
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