聖書日課 出エジプト記26章(新共同訳 旧約pp.136-138)
幕屋を覆う幕、幕屋の壁板と横木、至聖所の垂れ幕、天幕の入り口の幕……。26章には、引き続き幕屋の造り方についての指示が記されている。「こういう箇所が大好きです!」という人は少ないだろう。
しかし、今日読んでいて、「主なる神はどうしてこれほどまでに事細かな指示を与えたのだろう?」という思いが浮かんできた。
主なる神はモーセに言われた。
「わたしが示す作り方に正しく従って、幕屋とそのすべての祭具を作りなさい」(25章9節)。
その後も主なる神は、シナイ「山で示された」通りに幕屋を造るよう繰り返し命じ、念を押している(25章40節、27章8節など)。
「こうして、山で示された方式に従って幕屋を造りなさい」(30節)。
主なる神が幕屋の構造を細部にわたって指示されたのは、ここに示されていることが、イスラエル民族にとって何よりも重大な意味を持っていたからだろう。
幕屋は主なる神の御住まいである。そして、そこで執り行われる儀式は、罪の赦しと救いのためになくてはならないものであった。つまり、幕屋とその構造、そこで執り行われる儀式の全体は、イスラエル民族の命に関わるものだった。
罪の赦しと救いは、人間の工夫や発見ではない。人の能力や努力では決して得ることは出来ない。それは、100%主なる神の愛と恵みによるものであり、主なる神が十字架の御業によって成し遂げて下さった賜物である。だから、その十字架の贖いの御業を指し示す幕屋も、人の工夫やアイディアではなく、主なる神の指示に従って造られ、主なる神の指示通りに祭儀を執り行うことを求められる。
十字架に架かられたイエス・キリストを主として信じること、そして、主の御言葉に信頼し、聞き従って生きること、それが主なる神に創造された人間にとって最も重要なことであり、救いに至るための唯一の道である。
「ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです」(使徒言行録4章12節)。
西原新生バプテスト教会
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