聖書日課 創世記33章(新共同訳 旧約pp.56-57)
目標がはっきりした人は誘惑に揺るがされない。
エサウは、ヤコブに、自分の居住地である「セイル」に一緒に行こうと提案した(12節)。しかし、ヤコブはそれを遠回しに拒んだ(13~15節)。
主なる神がヤコブをエサウに会わせたのは、互いの心の中に残っている蟠りをなくすためであって、エサウの生き方に従って歩ませるためではないことを知っていたからである。
ヤコブは、主なる神の導きに従って、父イサクの住むカナンの地に帰らなければならないことをよく知っていた。
どんなに素晴らしく満ち足りた環境であっても、主なる神が導かれる所でないなら、心を留めてはならない。
(2) 必ず守るべき約束(17〜20節)
主なる神は、約束を必ず守られ、それによってご自分の主権を全世界に広げられる。
ヤコブは、パダン・アラムから始まる旅が20年経って漸く終わるとは想像も出来なかったことだろう。しかし、ヤコブには、彼を必ず故郷に帰らせるという主なる神の約束があった。
「見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない」(28章15節)。
エサウと別れたヤコブは、「スコト」を経て(17節)、遂に故郷の地カナンに着き(18節)、これによって主なる神の約束が成就された。
ところが、ヤコブは、故郷を去る時にベテルで主なる神にした誓願(28章20~22節)を忘れてしまった。カナンに着いたヤコブは、誓願を守るためにすぐにベテルに向かう代わりに、「カナン地方にあるシケムの町」で「土地」を「買い取」って落ち着こうとした(18~19節)。
このようなヤコブの態度は、後にシケムで娘ディナが痛ましい事件に巻き込まれるという結果を招いた。
主なる神が約束を誠実に守って下さるように、私達も主なる神への約束を誠実に守ろう。
祈り
愛する天のお父様、あなたは私の祈りに真実に答えて下さったのに、私はあなたに約束したことをすっかり忘れて過ごしていました。何の言い訳もせず、あなたに会うことにした時間と場所を想い起こし、ベテルの誓願を守らせて下さい。新しく始まる一週間、御子イエス・キリストの十字架を見上げ、あなたの聖なる御名が崇められるために用いられますように。主イエス・キリストの聖なる御名によってお祈り致します。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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