聖書日課 創世記30章(新共同訳 旧約pp.48-51)
(1) 企みの悪循環(34〜36節)
この世では、誰にも知られないように人を騙して利益を得ることを一種の能力と見なすこともある。しかし、神の民は企みの悪循環を断たなければならない。
かつて兄エサウにとってヤコブが〈騙す者〉だったように、今のヤコブにとって伯父ラバンが〈騙す者〉である。
ヤコブがラバンの家に入った後、妻を得る過程から始まったラバンの企みは、ヤコブがラバンの家を離れる時まで止むことはなかった。
ヤコブが要求した家畜、つまり「ぶちとまだらの羊をすべてと羊の中で黒みがかったものをすべて」、「まだらとぶちの山羊」は、数としては決して多いものではなかった(32節)。
にもかかわらず、ラバンは、ヤコブとの約束(32~34節)を破り、そのような羊と山羊を「みな取り出して自分の息子たちの手に渡し」(35節)、ヤコブと「三日かかるほどの距離をおい」て飼わせた(36節)。このような企みを、主なる神は決して祝福されない。
(2) ヤコブの逆転勝利(37〜43節)
主なる神の御力が臨む所には、劇的などんでん返しがある。主なる神は、この世の目には愚かに見えるものによって、予想も出来ない結果をもたらされる。
ヤコブには有利な条件が全くなかった。しかし、ヤコブには全ての悪条件を超越した主なる神の御力と憐れみがあった。ヤコブはただ「皮をはいだ枝を家畜の水飲み場の水槽の中に入れた」だけである(38節)。
ところが、主なる神が白い羊に「縞やぶちやまだら毛のもの産」ませた(39節)。その上、羊の中で「弱いのはラバンのものとなり、丈夫なのはヤコブのものとな」ることにより、ヤコブは大いに富むようになった。
「こうして、ヤコブはますます豊かになり、多くの家畜や男女の奴隷、それにらくだやろばなどを持つようになった」(43節)。
ラバンの狡賢い企みを完全に覆された主なる神は、逆転勝利に長けた方である。
祈り
愛する天のお父様、劣悪な環境の中にいても、あなたの誠実と私の誠実が出会う時、驚くべき実が結ばれることを信じます。常識を超える方法で私を助けることの出来るあなたを信頼し、私の出来る最善を尽くさせて下さい。感謝して、主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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