聖書日課 ヨハネの黙示録20章(新共同訳 新約pp.476-477)
20章には、〈千年期〉と最後の審判について記されている。
〈千年期〉というのは、イエス・キリストが、「イエスの証しと神の言葉のために、首をはねられた者たち」と共に、この地上を統治する期間である(5節)。その間悪魔は、「底なしの淵に投げ入れ」られ、「諸国の民を惑わ」すことが出来ないようにされた(3節)。
主イエス・キリストがこの世界を統べ治められる。何と素晴らしいことだろう!
しかし、〈千年期〉には罪も問題も無くなるかと言えば、そうではない。何故なら、そこはあくまでも地上の世界だからである。たとえ悪魔が縛られていても、人間の罪は残っている。それ故、人は相変わらず、不正を働いたり、不道徳な行為に陥ったりする。
そして、「この千年が終わると」、悪魔は「その牢から解放され」る(7節)。すると、悪魔は、忽ち「諸国の民」を「惑わそうとして出て行き」、「彼らを集めて」主なる神と「戦わせよう」とした。しかも、「その数は海の砂のように多い」(8節)! 人間がどんなに愚かで惑わされ易い者であるか、そして、悪魔がいかに恐ろしい存在であるかが分かる。主なる神だけが、悪魔を完全に支配することが出来る唯一の存在である。
「彼らは地上の広い場所に攻め上って行って、聖なる者たちの陣営と、愛された都とを囲んだ。すると、天から火が下って来て、彼らを焼き尽くした。そして彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄の池に投げ込まれた。そこにはあの獣と偽預言者がいる。そして、この者どもは昼も夜も世々限りなく責めさいなまれる」(9~10節)。
ここに悪魔とその仲間の最終的な帰結が宣告されている。彼らは、「天から」「下って来」た「火」によって「焼き尽く」され、「火と硫黄の池に投げ込まれ」、「昼も夜も世々限りなく責めさいなまれる」。そして、古い天地は去り、「新しい天と新しい地」がやって来る(21章1節)。
ここにキリスト者の最終的な希望と目標がある! 私達の完全な勝利と解放がここに約束されている。この約束を堅く信じ、この日を待ち望みながら地上の生涯をまっすぐに生きる、それがキリスト者としての生き方である。
西原新生バプテスト教会
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