聖書日課 ヨハネの黙示録18章(新共同訳 新約pp.472-474)
バビロン(ローマ)が滅びる、それがヨハネの見た幻だった。その幻を見たのは、ローマ帝国の勢力が最も盛んな時だった。キリスト者がどんなに力を合わせても、ローマの強大な力の前に到底勝つ見込みなどなかった。それどころか、教会は、ローマの迫害によって徹底的に叩き潰されようとしていた。だから、ヨハネの見た幻について聞いても、多くの人々は、ローマが滅びることなど想像すら出来なかったに違いない。
しかし、主なる神の裁きというのは、毎日少しずつ季節が移り変わっていくように行われるのではない。大空に稲妻が走るように、突然「一日のうちに」やって来る。
「彼女がおごり高ぶって、ぜいたくに暮らしていたのと、同じだけの苦しみと悲しみを、彼女に与えよ。彼女は心の中でこう言っているからである。『わたしは、女王の座に着いており、やもめなどではない。決して悲しい目に遭いはしない』。それゆえ、一日のうちに、さまざまの災いが、死と悲しみと飢えとが彼女を襲う。また、彼女は火で焼かれる。彼女を裁く神は、力ある主だからである」」(7~8節)。
人は、今目の前にあるもの、現在の状況だけを見て、安心したり、焦ったりする。そして、物や金や力の上に自分の生活の安全を得ようとする。しかし、キリスト者は、主なる神の視点からものを見、主なる神の御心によって状況を判断していかなければならない。もし主なる神の御心に反しているなら、今それがどんなに盛んであったとしても、やがて必ず滅び去る。そのことを見通し、確信に立って主の御心の道を歩み続けることが大切である。そうでなければ、バビロンの滅亡を目の当たりにした時の「地上の王たち」と同じように、私達も、裁きの日に嘆き悲しむ者となってしまう。
「彼女とみだらなことをし、ぜいたくに暮らした地上の王たちは、彼女が焼かれる煙を見て、そのために泣き悲しみ、彼女の苦しみを見て恐れ、遠くに立ってこう言う。『不幸だ、不幸だ、大いなる都、強大な都バビロン、お前は、ひとときの間に裁かれた』」(9~10節)。
それ故、主なる神は、こう警告しておられる。
「わたしの民よ、彼女から離れ去れ。その罪に加わったり、その災いに巻き込まれたりしないようにせよ。彼女の罪は積み重なって天にまで届き、神はその不義を覚えておられるからである」(4~5節)。
西原新生バプテスト教会
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