聖書日課 ヨハネの黙示録15章(新共同訳 新約pp.469-470)
15章で、ヨハネは「天にもう一つの大きな驚くべきしるしを見た」と語っている(1節)。そのしるしとは、「七人の天使が最後の七つの災いを携えていた」というもので、「これらの災いで、神の怒りがその極みに達するのである」と記されている。いよいよ主なる神の怒りの時が満ちたのである。
これらの天使が任務を果たそうとしている時、ヨハネは、ガラスのような海の岸に立っている人々を見た。彼らは「獣に勝ち、その像に勝ち、またその名の数字に勝った者たち」であると言われている(2節)。この人々は一体どのようにしてサタンとその仲間による激しい攻撃に勝利することが出来たのだろうか。
実は、その答えは既に記されている。小羊が第六の封印を開いた時、ヨハネはこの人々を見ている。彼らは「神の言葉と自分たちがたてた証しのために殺された人々」である(6章9節)。
第六の封印が開かれた時、彼らは「真実で聖なる主よ、いつまで裁きを行わず、地に住む者にわたしたちの血の復讐をなさらないのですか」と叫んだ。すると、「その一人一人に、白い衣が与えられ、また、自分たちと同じように殺されようとしている兄弟であり、仲間の僕である者たちの数が満ちるまで、なお、しばらく静かに待つようにと告げられた」(6章10~11節)。
そして、15章で、遂にその数が満ち、主なる神の裁きが下される時がやって来た。それを知った彼らは、「神の竪琴を手にして、このガラスの海の岸に立って」、「神の僕モーセの歌と小羊の歌とをうたった」(2~3節)。
「全能者である神、主よ、あなたの業は偉大で、驚くべきもの。諸国の民の王よ、あなたの道は正しく、また、真実なもの。主よ、だれがあなたの名を畏れず、たたえずにおられましょうか。聖なる方は、あなただけ。すべての国民が、来て、あなたの前にひれ伏すでしょう。あなたの正しい裁きが、明らかになったからです」(3~4節)。
殉教は、敗北ではなく、勝利である。どんなに厳しい迫害にも屈せず、どんなに大きな脅かしにも怯まず、どんなに激しい誘惑にも陥らず、命を賭けて信仰を全うすること、それが殉教である。
このような人々の血を、主なる神が無駄に流させることはない。彼らが勝利を信じて全うした信仰に、主なる神は必ず答えられる。何故なら、天地を造られた主は、義なる神であり、真実そのものの方だからである。この主なる神の義と真実に全幅の信頼を寄せて生きること、キリスト者が悪に屈せず正しく生きる土台はそこにある。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
メールアドレス