聖書日課 ヨハネの黙示録11章(新共同訳 新約pp.464-465)
ヨハネの黙示録には、実に様々な解釈がある。11章では、「聖なる都」が「踏みにじ」られた後(2節)、「第七の天使がラッパを吹」くが(15節)、ここに登場する「二人の証人」(4節)について、モーセやエリヤ、或いはエノクなどの特定の個人と考える解釈もあれば、教会を指していると考える解釈もある。また、聖なる都が「四十二か月の間」踏みにじられるということについても(2節)、文字通り三年半と取る解釈もあれば、或る限られた期間と取る解釈もある。
いずれにせよ、はっきりしているのは、主なる神は明確な御計画をお持ちであり、歴史は主なる神の支配の下に置かれているということ、たとえ神の民に災いが訪れることがあっても、主なる神は必ず彼らをお救い下さるということである。
反キリストに従う異邦人が、「42か月の間」、「聖なる都を踏みにじる」時も、主なる神は、神の民(個人または教会)を起こして、この世界にイエス・キリストの証人として遣わされる。やがてサタンの攻撃によって神の民が殺されるようなことが起こる(7節)。しかし、「三日半」経つと、主なる神は死んだ筈の神の民を再び生き返らせ(11節)、「天に上」げられる(12節)。
つまり、個人であっても、教会であっても、主なる神はご自身を信頼する者が滅ぼし尽くされるようなことを決してお許しにならず、たとえ死んでも甦らせて下さる。どのような解釈に立つにしても、この真理をしっかりと心に留めたい。
ここで、いよいよ最後のラッパが吹き鳴らされる時が来た。すると、「天にさまざまな大声」が響き渡り、こう言った。
「この世の国は、我らの主と、そのメシアのものとなった。主は世々限りなく統治される」(15節)。
勿論、これは天でのことだから、地上の人々はまだ気付いていない。地上は、一見したところ、サタンの強い支配の下にあるとしか言いようがない状況が続いている。しかし、封印は全て解かれ、この世は主とメシアのものとなったという、主なる神の勝利が宣言された。たとえ目に見えるところでは現れていなくても、勝利は既に確定している。
この時、「天における神の神殿が開かれて、その神殿の中にある契約の箱が見え、稲妻、さまざまな音、雷、地震が起こり、大粒の雹が降った」とヨハネは記している(19節)。いよいよ、主なる神がその全能の御手を動かされる時が来たのである。
西原新生バプテスト教会
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