聖書日課 ペトロの手紙一5章(新共同訳 新約pp.434-435)
5章でペトロは、教会の長老達に「あなたがたにゆだねられている、神の羊の群れを牧しなさい」と勧め(2節)、また他の人々に対しては「長老に従いなさい」と勧めている(5節)。激しい試練に打ち勝つ最大の力は、神の家族の結束にあることを、ペトロは確信していた。
そして、そのためにペトロは「皆互いに謙遜を身に着けなさい」と勧めている(5節)。謙遜とは、6節で「神の力強い御手の下で自分を低くしなさい」と言われているように、目に見える人間に対するものである前に、目に見えない主なる神の御前に自分を低くすることである。それは、人前だけの見せかけのものではなく、人がいない所、人に隠れた所でも、常に主なる神の御前に生きていることである。謙遜に生きることの難しさは、こういう点にもある。
続いてペトロは「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです」(7節)と勧めている。主なる神の力強い御手の下で自分を低くするというのは、主なる神が自分達のことを心にかけていて下さると信じて、主なる神に全てを委ね、思い煩わずに生きることでもある。主なる神の御手の下に自分を低くする時、思い煩いから解放される。
8節では「あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています」と警告されている。私達は、自分達を食い尽くそうとする悪魔がいることを決して忘れてはならない。勿論それは、いつも悪魔を恐れているということではない。「信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい」(9節)とペトロは言う。そして、そのために「身を慎んで目を覚ましていなさい」(8節)とも語っている。
この世の試練に打ち勝つために、私達は互いに謙遜を身に着けて結束することが大切である。また、主なる神の力強い御手の下に自分を低くし、思い煩いを全て主なる神に委ねることが必要である。更に、私達を食い尽くそうと狙っている悪魔に対抗することも忘れてはならない。そして、この約束の言葉を心に深く留めたい。
「しかし、あらゆる恵みの源である神、すなわち、キリスト・イエスを通してあなたがたを永遠の栄光へ招いてくださった神御自身が、しばらくの間苦しんだあなたがたを完全な者とし、強め、力づけ、揺らぐことがないようにしてくださいます」(10節)。
西原新生バプテスト教会
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