聖書日課 テモテへの手紙二3章(新共同訳 新約pp.393-394)
「終わりの時」(1節)には「キリスト・イエスに結ばれて信心深く生きようとする人は皆、迫害を受け」るとパウロは言う(12節)。何故世の人々は「キリスト・イエスに結ばれて信心深く生きようとする人」を「迫害」するのか。それは、彼らが「信心」とは懸け離れた罪深い生き方をするようになるからである。
「そのとき、人々は自分自身を愛し、金銭を愛し、ほらを吹き、高慢になり、神をあざけり、両親に従わず、恩を知らず、神を畏れなくなります。また、情けを知らず、和解せず、中傷し、節度がなく、残忍になり、善を好まず、人を裏切り、軽率になり、思い上がり、神よりも快楽を愛し、信心を装いながら、その実、信心の力を否定するようになります」(2~5節)。
パウロは「こういう人々を避けなさい」(5節)とテモテに注意を促した。これは、裏を返せば、真の信仰に生きる人々との交わりの中に生きることの勧めでもある。どのような人々と共にあるかによって、私達の生活や人生は随分違ってくる。主にある兄弟姉妹と共に祈り合い、励まし合いながら歩むことによって、私達は苦しみや悲しみを乗り越えていくことが出来る。だからこそ、パウロはテモテに「わたしと共に苦しみを忍びなさい」(2章3節)と語った。
また、パウロは「悪人や詐欺師は、惑わし惑わされながら、ますます悪くなっていきます」(13節)と述べている。悲しいことに、主なる神から遠く離れたこの世は、ますます悪くなっていく。そのような時代の流れの中で、私達がイエス・キリストへの信仰を保って永遠の救いに至るために、パウロは次のように勧めた。
「だがあなたは、自分が学んで確信したことから離れてはなりません。あなたは、それをだれから学んだかを知っており、また、自分が幼い日から聖書に親しんできたことをも知っているからです。この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。こうして、神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられるのです」(14~17節)。
信仰者の交わりと聖書の御言葉、これが終わりの時の困難を乗り越える大きな力となる。
西原新生バプテスト教会
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