聖書日課 ローマの信徒への手紙14章(新共同訳 新約pp.293-295)
パウロは、キリスト者同士の関係について、「信仰の弱い人を受け入れなさい。その考えを批判してはなりません」(1節)と教えている。当時、教会には、特定の食べ物や特定の日を重んじるキリスト者もいれば、そういうことに全く自由な人もいて、互いに相手を軽蔑したり、裁いたりすることがあった。
現代の日本の教会でも、例えば、酒も煙草もやらないキリスト者もいれば、そうでないキリスト者もいて、互いに相手を裁いたり、軽蔑したりして、受け入れ合うのが難しいということがある。
そのような人々に対し、パウロは次のように言った。
「何を食べてもよいと信じている人もいますが、弱い人は野菜だけを食べているのです。食べる人は、食べない人を軽蔑してはならないし、また、食べない人は、食べる人を裁いてはなりません。神はこのような人をも受け入れられたからです」(2~3節)。
「神はこのような人をも受け入れられた」…これが人を軽蔑したり、裁いたりしてはならないことの理由であり、根拠である。主なる神が受け入れておられるのに、自分の好みや価値観に合わないという理由で人を裁くなら、それは自分自身を神とすることになる。
また、パウロは、次のように言った。
「従って、もう互いに裁き合わないようにしよう。むしろ、つまずきとなるものや、妨げとなるものを、兄弟の前に置かないように決心しなさい」(13節)。
「あなたの食べ物について兄弟が心を痛めるならば、あなたはもはや愛に従って歩んでいません。食べ物のことで兄弟を滅ぼしてはなりません。キリストはその兄弟のために死んでくださったのです」(15節)。
たとえそれが善いものであっても、誰かの躓きや妨げになるとしたら、「兄弟の前に置かないように」配慮するのが、兄弟を愛することである。そのような温かい配慮が一つ一つ重ねられていく時、平和と喜びに満ちた交わりが築かれていく。
「キリストはその兄弟のために死んでくださったのです」。この認識と信仰が、教会の交わりの基礎であることを忘れてはならない。
西原新生バプテスト教会
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