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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 使徒言行録22章

聖書日課 使徒言行録22章(新共同訳 新約pp.258-260)

 聖霊が示したように(21章4節、11節)、パウロは、エルサレムで捕えられてしまった(同30節)。仲間達は皆、パウロエルサレムに上らぬよう願ったが(同4節、12節)、パウロは主なる神の導きに従ってエルサレムに上って行った。一方、エルサレムの弟子達は、パウロに対するユダヤ人の誤解を解くために、色々画策したが(同23~24節)、結局は捕らえられてしまった。

 覚悟を決めたパウロは、民衆の前に立って、彼らに語りかけた。しかも、この時パウロは、自分を殺そうといきり立つ人々に向かって(同36節)、「兄弟であり父である皆さん、これから申し上げる弁明を聞いてください」(1節)と呼びかけた。ここにパウロの謙遜と覚悟を見ることが出来る。

 しかし、それは決してパウロ自身の能力や努力によるものではないパウロ自身が人々に証ししているように、パウロはかつて熱心なユダヤ教徒だった(3節)。そして、キリスト者を捕らえ、「迫害し、男女を問わず縛り上げて獄に投じ、殺すことさえした」者だった(4節)。そのような彼に、イエス・キリストが現れた(8節)。そして、罪を赦しただけでなく(16節)、彼を異邦人に福音を伝える使徒として召された(21節)。このイエス・キリストの底抜けに深い恵みと、大きく広い愛に包まれたからこそ、パウロは、人々の怒りや殺意にさえも動かされることなく、柔和で平安な心で人々に語りかけることが出来た

 これは、全てのキリスト者にとって、とても大切な原理である。パウロは、テサロニケ教会に送った手紙の中で、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」(テサロニケの信徒への手紙一5章16~18節)と勧めているが、これもまた、主なる神の恵みと主なる神の愛に包まれ、守られ、満たされていなければ、とても人間の努力や能力では出来ないことである。

 また、パウロは、ローマの教会に送った手紙で、「あなたがたを迫害する者のために祝福を祈りなさい。祝福を祈るのであって、呪ってはなりません」(ローマの信徒への手紙12章14節)と述べているが、そのことをパウロ自身が今ここで行っている。それもまた主なる神の恵みと愛を受けた者だからこそ出来ることである。

 パウロは、イエス・キリストの大きな恵みと愛に包まれて、深い落ち着きをもって人々に語りかけた。その時、彼を殺そうと騒いでいた人々は圧倒され、「静かになった」(2節)。これはまさに、「柔らかな応答が憤りを静め」た瞬間であり(箴言15章1節)、「善をもって悪に勝」った出来事であると言える(ローマの信徒への手紙12章21節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町字内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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