聖書日課 ダニエル書11章1~9節(新共同訳 旧約pp.1398-1399)
要約
ペルシアに「三人の王」が起こり、彼らより富んだ「第四の王」が立ち上がって、「ギリシア王国」に挑戦する。また、「勇壮な王が起こ」って権力を持つと、国が分かれる。「南の王」と「北の王」は同盟を結ぶが、結局は戦って、南の王が勝つ。
(1) ペルシアとギリシア王国(1~4節)
人類の歴史は主なる神のご計画と御心に従って進められる。主なる神は、過去と現在と未来の全てのことをご存知の全知全能なる方である。天使は、やがてペルシアから起こる「三人の王」と彼らよりも強い「第四の王」について語る。歴史的にキュロス王の後に「三人の王」が起こり、大規模な軍隊で「ギリシア王国に挑戦する」「第四の王」クセルクセス(アハシュエロス)が現れる。3節で紹介されている「勇壮な王」は、ペルシア帝国を滅ぼしたアレクサンドロス大王のことである。しかし、彼の死後、ギリシア王国は「将軍」によって「四方向に分割され」、「彼の子孫」のものにはならない。権威を与えられる方も取り上げられる方も主なる神である。主なる神は、人間を高くも低くもされ、世の全ての統治者を治められる。だから、聖徒はいつも主なる神だけを恐れるべきである。
歴史が人間の思い通りにならないという事実は、どのような教訓を与えますか。全ての主権者である主なる神の御前でどう生きるべきですか。
(2) 南の王と北の王(5~9節)
世の統治者は自分の利益に従って同盟を結んだり破ったりするが、主なる神は真実な方なので最後までご自分の民を顧みられる。「南の王」はエジプトのプトレマイオスを、その「将軍の一人」はセレウコスを意味する。プトレマイオスがセレウコスを北のバビロン地域の総督として任命すると、セレウコスは自分の力を強化し、シリアとメディアを含む、プトレマイオスよりも広い地域を占領して王国を建てる。対立した「二国は和睦し」、「南の王」プトレマイオス2世の娘のベレニケは「北の王」アンティオコス2世と政略結婚をする。しかし、「彼女は十分な支持を得ず」、「南の王」の死後に捨てられる。これに対し、プトレマイオス3世が「北の王」と戦って「勝利を得る」。裏切りに明け暮れる世の風潮に従わず、真実に生きよう。
利己的な欲望を満たすために約束を破ったことはありませんか。成功のために不義な者と手を結んだことはありませんか。
祈り
歴史は偶然の連続で、人間の意図によって動くものだと思っていたことをお赦し下さい。主は全ての歴史の場におられ、主の摂理によって治められることを信じます。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
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